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10年間行動を共にした愛車、エスクード・ノマド
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それは、7月も終わりに近いある日の事でした。
帰宅すると、馴染みの整備工場から車検の案内の手紙が届いていました。
私のエスクードは、9月の初めに車検が切れるため、いつもお盆明け頃に車検を通しているのです。
今年も車検の予約をしようと思い、整備工場に電話をかけようとして、ふと手が止まりました。
私がエスクードに乗り始めてから、今年で10年目、走行距離は12万kmになります。
買った直後、パワステがやけに重かったのでクレームで修理した以外は、今年になるまで大きなトラブルは一度もありませんでした。
過去に乗り継いだ車と比較しても、非常に故障の少ない車だと言えます。(注1)
しかし、10年目を超えた頃から、色々と不具合が出てきました。
まずは樹脂
部品の劣化で
す。
外装、内装とも、樹脂部品が変色や変形を起こし、特に内装は接着が剥がれてきたり、シートの縫製があちこち破れたりして、とてもみっともなくなってきまし
た。
次は電装系
のトラブルで
す。
ドアスイッチが接触不良を起こしたり、メーターパネル内のインジケーターランプが切れたり、外気温計が故障して、とんでもない温度（夏なのに−5℃とか
(^^;）を表示するようになりました。
この程度ならまだ我慢が出来ますが、今年の春、とうとう致命的な故障が起きてしまいま
した。
庄川方面へ釣行した際、目的地へ着いた途端、エンジンルームからもうもうと水蒸気が上がり、ラジエーターから冷却水がほぼ全量無くなってしまったの
です。
掲示板やメールに書いたのでご存知の方も多いと思いますが、この時は本当に参りました。
原因は、やはり樹脂部品の劣化です。
エスクードのラジエーターはコア以外の部分は樹脂で出来ていますが、上側の樹脂部分に10cm以上もある亀裂が入り、そこから一気に冷却水が噴出したので
す。（注
2）
今回車検を通しても、今後もこのような不具合は増えるでしょうし、また致命的な故障に見舞われるかもしれません。
特に、林道の奥深くに入っていった時に故障したら、下手すると命に関わるかもしれないでしょう。
なにより、タイヤが減ってきて、あ
と半年くらいで買い換える必要がありそうです。
「よし、車
を買い
換えよう！」
思い立ったら吉日、まずは妻を説得です。
「そんな事
急に言
われても、お金がある訳無いでしょ！！！」
「今回は車検を通
すって言ってたじゃないの！」
当然のごとく、怒り狂う妻を必死で説得し、何とか了解を取り付けました。(^^)
次は、車選びです。
セ
カンドカー（その１）でも書いたように、私が求める車は、いわゆるコンパクト
SUV、排気量が2000cc以下で最低地上高（ロードクリアランス）の高いの4輪駆動車です。
また、林道での使い勝手を考えると、あまり全長の長い車は不向きです。
選択肢としては、
トヨタ：RAV-4
日産 ：X-
TRAIL
ホンダ：CR-V
三菱 ：パジェロio
スズキ：エスクード
と言ったところですが、このクラスは結構選択肢が少なく、もし5ナンバーに限定すると、現行モデルではもうパジェロioしかありま
せん。
X-TRAILとCR-Vは全長が4.5m近くあり、ややコンパクトとは言いがたい大きさです。
エスクードの現行モデルは、北米市場を意識しすぎて丸っこい変なデザインになってしまい、残念ながら所有したいと感じる車では無くなってしまいました。（注3）
さて、私がどの車を選んだか、その話はまた次回に。
注１：
私はこれまで、マツダ、トヨタ、いすゞ、スズキと乗り継いできたが、エスクードが一番長く乗っているに
も関わら
ず、故障は最も少ない。
特にトヨタ車の故障が多いのには閉口した。
ドライブシャフトとかカムシャフトなど、走行不能となる致命的な故障が
多く、その都度修理代に泣かされたものだ。
もっとも、最近のトヨタ車は顧客満
足度ではいつもトップなので、これは過去の話か、私の乗った車が”ハズレ”だったのだろう。
その点、エスクードは発売開始が1988年、私が買った1994年では既に6年経過しており、さまざま
な不具合が対策された、安定したモデルだったのかも
しれない。
注２：
金属と比較し、樹脂の経年劣化が著しいのは当たり前なので、こういう使用条件が過酷（加熱が繰り返され
る）な部品には、あ
まり使って欲しく無いものだ。
あるいは、10年くらいで劣化故障するよう、寿命設定をしているのか
もしれないが。
注３：
エスクードの現行モデルがどんな車か、すぐ想像出来る人はどれくらいいるだろうか？
1997年にフルモデルチェンジした時、日本人の嗜好を全く無視したデザインに
は本当にがっかりしたものだ。
現行モデルは、もう登場してから7年経つのに、未だに旧モデルのほうが良く目に付くの
は、私だけの思い過ごしでは無いだろう。
スズキも国内市場で失敗したのを判っているようで、マイナーチェンジで少しは日本人好みの顔に替えよう
としているが、所詮は付け焼刃、根本的
にカッコ悪いのである。
(^^;
来年あたりにフルモデルチェンジするらしいので、エスクードファンの私としては、次のモデルに期待した
いところである。
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