６月１６日　六厩川、庄川、大白川（大野 郡荘川村、白川村）
 
 

今回は「GONE FISHIN'」 の和幸さんと庄川水系へ釣行しました。 和幸さんは昨年から渓流釣りを始められたのですが、結構ハマッてしまったらしく、今 年はロッドを新調されて、本格的に取り組むとのことです。 岐阜は既に梅雨入りしており、比較的まとまった雨があったため、多くの河川は平水近くまで水位が回復しました。 そのうえ、週末はいわゆる”梅雨の中休み”となり、晴天に恵まれそうなので、渓流釣りには絶好のコンディションが期待できそうです。(^^) 今回は私から彼を誘ったのですが、どこに案内するかは相当悩みました。 というのも、以前にメールで「きっと釣れる場所で、なおかつ渓流釣りらしい雰囲気が 楽しめる場所をご案内しましょう。」などと大風呂敷を広げてしまったこと(^^ゞ、本当は前週に同行する予定だったのに、私の都合でドタキャンし てしまったため、今回は絶対釣れる場所を案内しないと、私の信用がガタ落ちになるから です。(^^; とはいえ、私は今年になって本格的な渓流釣行は前回に庄川へ一度行っただけ、しかも短時間で切り上げたため、他の渓の状況はさっぱ り判りません。 仕方ないので、「私が行ってみたいから」という強引な理屈を付け、とりあえず過去に実績のある六厩（ムマイ）川へ行くことにしました。   六厩川を訪れるのは２年ぶりのことになります。 この川は比較的もろい地質の上を流れるため、もともと砂礫の多い川であり、前回の 釣行のときにも増水の影響をひどく受けていました。 しかし、今回は渓の様子を見て言葉を失いました。 昨年９月に東海地方を襲った集中豪雨の影響でしょうか、数多くの箇所で土砂崩れがあり、両岸の木はなぎ倒され、川幅が３倍以上に広 がっています。 淵という淵は土砂で埋まり、何の変化もない平瀬が続く渓と化しており、まるで違う渓に来てしまったようです。（マジかよ〜。(T_T)）

集中豪雨の爪痕？	絶句．．．。

これは完全に場所の選択を誤ったか、と不安になりますが、とりあえず実釣開始で す。 どこまで行っても平瀬という非常に釣りづらい状況で、和幸さんは若干とまどっている 様ですが、他の釣りに於いて並外れたキャリアとセンスを持つ彼のこと、すこしアドバイスするだけで的確にポイントを攻めて行きます。 流勢が強く、ルアーの操作が難しいのにも関わらず、彼は苦もなく釣りを楽しんでいるよ うです。 そのうえ、予想に反し、魚の反応が結構よく、数少ないポイントからは活発なルアーへの チェイスがあります。 もしかすると、あまりにひどい渓相になったため、この区間は誰も竿を出さなくなったせいかもしれません。(^^ゞ 開始から１時間程度で、和幸さんが４匹、私も２匹の魚を釣ることが出来、ほっと一安心です。(^^)

倒木下を攻める和幸さん	和幸さんにヒットした、朱点が側線上に並んでいる変なアマゴ（ヤマメ？）

その後、２時間ほどでさらに数匹の魚をキャッチすることができました。 先行者を発見したので場所を移動したのですが、あまり芳しくなかったため、別の渓へ移動することとしました。

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次は庄川の最上流部へ入渓しました。 ここは地質が安定しているのか、六厩川のような土砂崩れも無く、苔むした岩が何年も変わらずそこにあるため、毎回訪れる毎にほっとさせられます。 今日は先行者も少ないようで、場所ムラはあるものの、ぽつぽつとヒットが続き、和幸さんは二桁釣果まであと一息です。

いつも通りの庄川最上流部	いつも通りの黒いイワナ

この頃になると、和幸さんは渓流釣りに完全に慣れてきたようで、岩と岩の間のピンスポットや、ブッシュに覆われたポイントを果敢 に攻めています。 最後の方には、私が躊躇するようなブッシュの下さえルアーをキャストしており、とても渓流釣りを始めたばかりの人間には思えません。 （さすが和幸さん、恐るべし！w(ﾟoﾟ)w） 彼のセンスの良さとアグレッシブさには脱帽するばかりです。 数はそこそこ釣れたものの、せいぜい23cm程度と型に恵まれないので、ちょっと気分を変えて大物狙いをと、御母衣ダム下流の平瀬 地区まで移動しました。

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平瀬では観光施設の様なものを作っており、大規模な河川改修が行われています。 すこし竿を出してみたものの、全く反応が無かったので、今度は大白川へ移動しました。

大白川

 

私が大白川を訪れるのは、ほぼ１０年ぶりとなります。 大白川は上記の渓とかなり雰囲気が違い、白っぽい花崗岩がごろごろ転がり、頭上が開けた明るい渓です。 源流部に温泉（源泉）があるため、水に硫黄分が含まれ、淵はまるで海水のような綺麗なブルーに染まっています。（和幸さん曰く、クールバスクリンみたい(^^ゞ） 開けた渓のため、釣り人、特にフライマンが多く、今回も３組ほど入渓していました。 そうとう釣り荒れていることが予想されましたが、幸いにもルアーに対する反応があり、 何とか釣れそうな感じです。 ただ、やはり魚はスレており、なかなかフッキングしないうえ、場所ムラも激しいのですが、時々活発なチェイスがあるので、和幸さんもそこそこ楽しまれてい るようです。 １時間ほど釣った後、時間となったため納竿しました。

 

今回、和幸さんは渓流釣り初の二桁釣果を達成されました。 残念ながら型には恵まれませんでしたが、案内した人が楽しそうに釣りをされるのは嬉しいものです。(^^) 天気も良く、渓のコンディションもまずまずと、ガイド冥利に尽きる一日でした。 和幸さん、今回はお疲れさまでした。 また機会があれば是非ご一緒しましょう！