８月１６日　白川（加茂郡東白川村）、小坂川（益田郡小坂町）
 
 

今回は飛騨川支流の白川と小坂川へ釣行しました。 本当は単独で小坂川へ出かけるつもりだったのですが、「つりが趣味っ人」のじじぃさんより、「大物が釣れだしたので、朝一釣行はどうですか？」とお誘いを受けていたので、朝マズメだけガイドをお願いすることになったのです。 夜明け前に現地に着くと、前夜に雨が降ったらしく、僅かに増水しており、コンディションはまずまずです。 しかし、魚の反応はシビアで、なかなかルアーに反応してきません。 魚の姿さえ見えない状況の中、じじぃさんに良型のアマゴがヒットしました。 （さすが、じじぃさん！(^^)） サイズは25cm強なのですが、丸々と太った見事な魚体で、最初見たときは28cm以上かと見間違えたほどです。

丸々と太ったアマゴ25cm

 

私にも良型のチェイスがあったのですが、足元でＵターンされていましました。(; ;) その後、何ヶ所か場所移動をしますが、シビアな状況は変わらない上、７時を過ぎる頃には鮎釣り師の姿が多くなり、ポイント選びもままなりません。 残念ながらヒットのないまま、じじぃさんと別れることとなりました。 じじぃさん、暑い中ガイドありがとうございました。 来春また再挑戦しますね。(^^)

---

 
 

さて、次は小坂川です。 この渓の上流部は谷が深く、木々がうっそうと茂っており、昼なお暗いという表現そのままの場所が数多くあります。 そのせいでしょうか、比較的標高の低い場所でも水温が低く、夏場でもそこそこの釣果が期待できたものでした。 しかし、”期待できた”と過去形で書いたのには訳があります。 小坂川は、以前は毎年何度も通っており、庄川に次ぐ私の第２のホームグラウンドとも呼べる場所なのですが、ここ数年は一度も竿を出していません。 ３，４年ほど前、ある支流で大水と土砂崩れがあり、渓の様相が全く変わってしまったため、釣り場としての魅力が無くなったからなのです。 今回は、渓の状況は一体どうなったか、果たして回復しているのか、期待と不安を抱えての釣行となりました。 現地に着くと既に１０時近くになっており、入渓した場所にはかなり新しい足跡があります。夏休み中であり、おまけにこんな時間なので先行者がいても仕方ないため、とりあえず遡行してみることにしました。 比較的下流部から入渓したのですが、浮き石がやたら多かったり、淵が砂で埋まっていたりと、あちこちに大水の影響が色濃く残っています。 この支流は大淵や廊下が多く、遡行には結構難儀したものですが、ほとんどの場所が砂で埋まり、水深が股下以下になっているため、高巻きも一切せず、何の苦もなく遡行が出来ます。（喜んで良いのか、悲しむべきなのか(^^;）

小坂川支流	砂で埋まった渕

 

肝心の魚の反応はというと、先行者がいるにも関わらず、ほとんどの場所から活発な反応があります。 最後に釣行したときは全く魚の反応が無かったので、魚の姿をみるとほっと安心します。 ただ、やはり小物が多く、大きくても20cm強という状態なので、まだまだ回復したとは言えません。

イワナ22cm（出るのはせいぜいこのサイズ(; ;)）

 

遡行を進めるにつれ、だんだん渓の状況がひどくなってきました。 至る所に土砂崩れの後や、倒木が目立ちます。 ある支流では、砂防堰堤ごと流出していたり、倒木で遡行もままならないほどです。 しかも、その倒木はまだ新しく、何年も前に倒れたものとは思えません。 もしかすると昨年秋の豪雨でさらに被害が広がったのでしょうか？

山頂付近からの崖崩れ	もう無茶苦茶．．．。

 

釣りにならない状況が続く中、ある場所を目指してなおも遡行を続けます。 あまりの荒廃ぶりに不安になりつつ、その場所までたどり着くと、幸いなことにそれは以前と変わらぬ姿でそこにありました。 小坂川には数多くの滝があります。 ”ある場所”とは、地図には載っていない落差10mくらいの滝のことなのです。 滝壺は砂が堆積しているものの、そこそこの水深はありそうです。 期待しつつルアーをキャストすると．．．、一発目で出たのは18cmほどのチビアマゴでした。(T_T)

落差10mほどの滝 （滝壺が無事で良かった。(^^)）	滝壺からこのサイズとは．．．。

 

これ以上遡行しても、状況の改善は期待できそうにないので、今回はこの滝までで終了としました。 下流部は僅かながら回復の兆しはあったものの、上流部はいまだに荒廃がひどく、まだ釣りが楽しめる状況ではありません。 しかし、釣果として語るべきものはありませんが、たくましく生き残ってる魚が、ルアーに活発にアタックしてくるのを見ることが出来、満足して納竿しました。(^^) 来年からは、ときどき様子を覗きに来ようと思います。