７月１４日　小川（長野県木曽郡上松町）
 
 

今回は「A Perfect Day for Trout Fishing」 のかわさきさんと木曽川水系へ釣行しました。 かわさきさんとは、このサイトを立ち上げた直後から知り合いになり、釣りに対する考えやミノーの自作など共通点が多い方だったの で、以前より是非釣行したいと思っていました。しかし、彼は関東の方なので、なかなか同行するチャンスが無く、３年目にしてようやく実現できたのです。 (^^) ３時に待ち合わせ場所に到着すると、彼は既に到着しており、余裕を見て早めに出発したら、一時間も前に着いてしまったとのこと。 挨拶もそこそこに、早速目的地へ移動です。 入漁券を購入しようと立ち寄ったコンビニでは、奇遇なことに「StreamEyes」の YAZARUさん、ハヤシさん、こうきさん達が出撃準備をされているではありませんか！ しばらく談笑した後、目的地へ向かいました。 （YAZARUさん、情報提供ありがとうございました。(^^)） 最初の目的地は小川です。 小川は非常に美しい渓で、私が最も気に入っている渓のひとつであり、かわさきさんにも是非一度見てもらいたいと思っていたのです。

朝日が眩しい小川	かわさきさん

 

私が小川に釣行するのは今年始めてであり、渓の状況が全く判らないので不安でしたが、入渓直後より活発な魚の反応があり、かわさ きさんにタナビラ（この地方のアマゴの呼称）のヒットがありました。 しかし、これではまだ安心できません。 というのも、かわさきさんはヤマトイワナに強い関心があり、木曽に釣行する最大の目的はヤマトイワナに会いたいからなのです。 ヤマトイワナは、中部地方の太平洋側へ注ぐ河川に生息していますが、ニッコウイワナより養殖しづらいという性質を持ってお り、多くの漁協がニッコウイワナを放流するため、年々生息数が減少しています。 ここ小川も、過去の釣行でヤマトイワナが釣れたことはあるものの、大半はニッコウイワナだったため、今回釣れるかどうかは判りませ ん。 心配しながら遡行していくと、かわさきさんに待望のヤマトイワナがヒットしました。 やや白っぽい魚体ながら、白斑が少なく、側線近くにはっきりした朱点をもつ、ヤマトイワナの特徴が強く出ている魚体です。 とりあえず場所の選択は誤っていなかったようで、ほっと一息です。(^^)

かわさきさんにヒットした、白っぽいヤマトイワナ （24cmくらい）

 

その後、小型ながらヤマトイワナとタナビラのヒットが続きます。 私にもヤマトイワナとまずまずのタナビラがヒットしました。

朱点の鮮やかなヤマトイワナ	タナビラ（アマゴ）24cm

 

遡行を続けるうち、だんだんニッコウイワナの釣れる確立が高くなってきました。 恐らく、橋の近辺などはニッコウイワナの放流があるからでしょう。 魚の大きさも小型が多くなってきたため、別な支流へ移動しました。 次に入った支流では、かわさきさんに良型のイワナがヒットしました。 ただ、ヤマトイワナの特色は備えているものの、背中に白斑も見られるため、ニッコウイワナとの混血が疑われる魚体です。 せっかくの良型なのに、かわさきさんも複雑な表情です。

ヤマトイワナ（？）28cm

 

その後、西野川や黒川の支流を何ヶ所か探り歩きます。 二人合わせて20匹以上のイワナを釣ったものの、どの渓もニッコウイワナの影響が強く見られ、ヤマトイワナの特徴だけを持つ魚は全体 の２割程度しか釣れませんでした。 私は普段、ヤマトイワナだけを狙って釣行する事はありませんが、今回のように狙いを絞ってみると、如 何に数が少ないかを実感できるものです。

---

 

今回の釣行では、かわさきさんのミノー操作やキャストなどを間近で拝見することが出来、大変有意義な釣行となりました。 彼のミノー操作は独特で、あたかもスプーンを使っているかのごとく、水底まで沈めたミノーに時折ジャークを入れて魚を誘います。 私が視認性に優れた蛍光色のミノーを多用し、水面直下でミノーを踊らせて誘うのとは正に対照的です。 私の釣り方がアマゴの釣りだとすると、かわささきさんはイワナの釣りと言えるでしょう。 非常に重いことで有名（？）な”かわさきミノー”は、彼の使い方にマッチした、いや、必然的にそうなるように作られたミノーなのです。 （”かわさきミノー”の正しい使い方を始めて知った私。(^^)） また、彼のキャストも独特です。 フリッピングもどき（というと怒られるかな？）とも言える独特なフォームで、ブッシュの際や岩の陰などに的確にルアーを落とすテクニックは素晴らしいもの があります。 後半戦、小渓流を狙う釣りになると、彼は前半と変わらぬペースでヒットを続けますが、私は明らかにヒット率が落ちてしまいました。 疲れが出て集中力を欠いたことも原因ですが、なによりルアー操作が不適切で、せっかく出てきた魚をヒットさせる事が出来なかったのです。 私は小渓流の釣りにはちょっと自信が合ったのですが、今回かわさきさんと同行して、まだまだ甘いと痛感しました。（よし、これを機にレベルアップを図るぞ！(^^)）

かわさきミノー　対ヤマトイワナ仕様

 

かわさきさん、今回はお疲れさまでした。 色々な場所を探釣する事が出来たので、とても楽しかったです。 それから、昼飯もまともに食べないほど慌ただしい釣りにつきあわせて申し訳ありませんでした。m(_ _)m また機会があれば是非ご一緒しましょう！

 

（注） 木曽川漁協では、ヤマトイワナの増殖を計るため、ヤマトイワナの放流を行っています。 最近では、地元の有志の方の働きかけで、西野川にヤマトイワナ増殖目的のC&R区間が設立されたようです。 C&R区間以外でも、もしヤマトイワナが釣れたら、出来るだけリリースして 下さいね。(^^)